断熱等級という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
環境意識が高く、長期的な住宅投資と住環境の質に関心がある方々にとって、断熱等級は快適な暮らしを実現するための重要な要素です。
しかし、具体的な情報が不足していて、実際に家を購入する際にどう判断すればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、断熱等級の重要性とその見分け方についてご紹介し、皆様にとって最適な住環境を選択するための判断材料をご提供します。
目次
断熱等級の基礎知識
断熱等級とは、住宅の断熱性能を表す指標です。
住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づき、1~7までの等級が定められており、等級が高いほど断熱性能が高いことを示します。
*断熱等級のメリット
1:エネルギー消費量の削減
断熱等級が高い住宅は、冬は暖房効率が向上し、暖房費を節約できます。
また、夏は冷房効率が向上し、冷房費を節約できます。
年間通じてエネルギー消費量を削減することで、地球環境への負荷を軽減できます。
2:ヒートショックのリスク軽減
ヒートショックとは、温度差によって血圧が急激に変化し、心臓や血管に負担がかかる現象です。
特に、寒い浴室から暖かいリビングへ移動する際に起こりやすく、最悪の場合、死亡に繋がることもあります。
断熱性能の高い家は、室温が安定しているので、ヒートショックのリスクを軽減できます。
建売住宅の断熱等級を見極める方法
建売住宅を購入する際には、断熱等級を確認することが重要です。
断熱等級は、住宅の性能を判断する上で重要な指標の一つですが、等級だけでは十分な判断材料とは言えません。
実際に住んでみて初めて気づくことも多く、後悔しないためにも、購入前にしっかりと確認しておきましょう。
*断熱性を見極めるポイント
1:断熱等級の確認
断熱等級は、住宅性能表示制度に基づいて表示されます。
表示がない場合は、販売会社に問い合わせて確認しましょう。
2022年6月に建築物省エネ法が改正され、2025年から新築住宅の断熱等級4が義務化されます。
しかし、等級4はあくまでも最低基準であり、より快適な暮らしを求めるなら、等級5以上の住宅を選ぶことをおすすめします。
2:断熱材の種類と性能の確認
断熱材の種類には、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、ウレタンフォームなどがあります。
各断熱材にはそれぞれ特徴があり、住宅の構造や用途に合わせて最適なものが異なります。
販売会社に、使用されている断熱材の種類と性能について説明を求めましょう。
3:内覧で実際に体感してみる
断熱等級や断熱材の種類だけでなく、実際に内覧で体感してみることも大切です。
冬は窓際や外壁に手が触れて冷たさを感じるか、夏は日差しが強くても室温が安定しているかなど、実際に住んだ時のことを想像しながら確認しましょう。
まとめ
断熱等級は、快適で健康的な住環境を実現するために重要な要素の一つです。
建売住宅を購入する際には、断熱等級だけでなく、断熱材の種類や性能、実際に住んだ時のことを想像しながら、慎重に検討することが大切です。
この記事を参考に、断熱等級も判断基準にして皆様にとって最適な住環境を選択しましょう。