建売住宅は、手頃な価格で購入できることから人気ですが、一方で「寿命が短い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、建売住宅は注文住宅に比べて、使用される材料や工法、品質などにばらつきがあるため、寿命が短い場合もあります。
しかし、適切な選び方とメンテナンスをすれば、建売住宅も長く住み続けることが可能です。
この記事では、建売住宅を長く住めるようにするための選び方とメンテナンス方法について紹介します。
目次
建売住宅を長く住めるように選ぶポイント
建売住宅の寿命を延ばすためには、購入時の選び方が非常に重要です。
耐久性が高い建売住宅を選ぶためには、以下のポイントをしっかりと確認しましょう。
1: 材料と工法
建売住宅の仕様書を確認し、使用されている材料や工法が、耐久性と品質に優れていることを確認しましょう。
例えば、木材であれば、強度が高く、腐りにくいヒノキや杉などの国産材が使用されているか、断熱材であれば、断熱性能が高く、結露しにくい素材が使用されているかなどをチェックしましょう。
2: 地盤の安全性
建売住宅を選ぶ際には、地盤の強度が十分であることを確認することが大切です。
地盤が弱いと、建物の基礎が沈下したり、傾いたりする可能性があり、建物の耐久性に悪影響を及ぼします。
地盤調査の結果や、過去の災害履歴などを確認し、安全な土地を選びましょう。
3: 保証やメンテナンス制度
建売住宅には、構造や設備などの保証期間が設定されています。
保証期間が長く、アフターサービスが充実している建売住宅を選ぶようにしましょう。
また、定期的なメンテナンスをしやすいように、メンテナンス用の通路や点検口が確保されているかなども確認しておきましょう。
建売住宅の寿命を延ばすためのメンテナンス
建売住宅を長く住み続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
1: 外壁・屋根の塗装
外壁や屋根は、雨風や紫外線にさらされるため、経年劣化が避けられません。
塗装が剥がれてくると、防水性が低下し、雨漏りなどの原因となります。
建物の寿命を延ばすためには、10年前後を目安に外壁・屋根の塗装を塗り替えることをおすすめします。
2: 雨漏りの修繕
雨漏りは、建物の構造を腐らせる原因となるため、早期に修理することが重要です。
雨漏りが発生したら、放置せずにすぐに専門業者に修理を依頼しましょう。
3: 設備機器の更新
給湯器やエアコンなどの設備機器は、経年劣化により故障しやすくなります。
故障を未然に防ぎ、快適な生活を送るためには、10~15年を目安に設備機器を更新することをおすすめします。
4: 防蟻処理
シロアリは、木材を食い荒らす害虫です。
建物の寿命を延ばすためには、定期的な防蟻処理が不可欠です。
特に、湿気の多い場所や、木製の建材を使用している箇所は、注意が必要です。
5~10年を目安に、専門業者に防蟻処理を依頼しましょう。
まとめ
建売住宅を長く住めるようにするためには、購入時の選び方と定期的なメンテナンスが重要です。
耐久性が高く、保証やメンテナンス制度が充実した建売住宅を選び、適切なメンテナンスをすることで、建物の寿命を長く保ち、快適な生活を送ることができます。